君の隣でその白いドレスを着たくて
ピンポーン
「・・・はい。」
インターフォンを鳴らすと、少しして、しんどそうな五十嵐先輩が玄関を開けてくれる。
「あの、これ、お見舞いです・・・。」
スポーツドリンクとゼリーの入った袋を手渡すと、先輩に部屋に入るよう促され、お言葉に甘えた。
「・・・僕、高木さんに家教えたことあったっけ。」
「あ。新海さんに聞いて・・・。勝手にすみません。」
「陽華か。」
「・・・はい。」
「たいしておもてなしもできないけど。
まあ別にいいよな。」
「あ、はい。大丈夫です。」
「ちょっと横にならせてもらうから。」
「どうぞ。」