君の隣でその白いドレスを着たくて






ピンポーン



「・・・はい。」



インターフォンを鳴らすと、少しして、しんどそうな五十嵐先輩が玄関を開けてくれる。



「あの、これ、お見舞いです・・・。」



スポーツドリンクとゼリーの入った袋を手渡すと、先輩に部屋に入るよう促され、お言葉に甘えた。



「・・・僕、高木さんに家教えたことあったっけ。」



「あ。新海さんに聞いて・・・。勝手にすみません。」



「陽華か。」



「・・・はい。」



「たいしておもてなしもできないけど。
まあ別にいいよな。」



「あ、はい。大丈夫です。」



「ちょっと横にならせてもらうから。」



「どうぞ。」





< 143 / 172 >

この作品をシェア

pagetop