君の隣でその白いドレスを着たくて
「あ、じゃあ、・・・あたしにしませんか。」
「は?」
「あ、えっと、あたしを好きになってくれないかなー・・・なんて。」
先輩はふっと笑ったけれど、あたしの顔を見て本気だと思ったのか、笑みを引っ込めた。
「・・・そうできればいいけどな。」
「えっ?」
「でも僕は多分、なんだかんだ言いながらも、ずっと陽華のことが好きなんだと思う。
今までもそうだったしな。」
「・・・そうですよね。」
「僕ほんとは、体調悪くなんてないんだ。」
先輩がさっきとは違って、明るめの声でそんなことを言う。
「え。じゃあなんで嘘までついて学校休んだんですか?」
「陽華に会いたくなかったんだよ。」