君の隣でその白いドレスを着たくて
「うん。そうみたい。」
ひとの好きな人を勝手に言っていいものかと思ったけれど、傍から見てもバレバレだしと、そう言ってしまった。
「まあ、見るからに仲良いもんねぇ。」
「だよね。
やっぱり誰の目から見てもそう思うよね。」
「思う思う。
毎日一緒に登下校してるし、休み時間も時間があれば、先輩がここの教室まで来てるし、お昼も一緒に食べてるし、しかも一緒のときはきまって、ふたりともいい顔してるもんね。
・・・あっ。ごめん。」
「ううん。いいよ。その通りだから。」
「でもなぁ。梨々に気があるように見えたのはほんとなんだよねぇ。」
「気のせいだよ、気のせい。」
「んー・・・。」
佳奈は納得いかないという顔をしたまま、授業のため自分の席に戻っていった。