君の隣でその白いドレスを着たくて




「……梨々さん?大丈夫?
もうすぐ始まるみたいだけど。」



「うん、大丈夫。少し考え事してた。」



「それならよかった。」



いつもよく見てくれていて、本当に優しい。

腹が立ったこともないし、つくづくいい人だと思う。


けどやっぱり、何度考えてもあたしの好きな人は、五十嵐先輩だ。



────



「すごくよかったね!まさかの展開だった。」



「ね!びっくりしちゃった。
誘ってくれてありがとう、大斗さん。」



「こちらこそありがとう。
この後どうしよっか?僕はご飯一緒したいんだけど……。」



いいかな?という顔で見つめてくる。

さすが大斗さん。顔整ってるなぁ……。



「もちろん。何食べる〜?」



「梨々さんは何食べたい?」



「んー……、パスタかなぁ。」



「いいね、パスタにしよう。」



< 156 / 172 >

この作品をシェア

pagetop