君の隣でその白いドレスを着たくて
「久しぶりだね。」
あたしの前で立ち止まった彼。
そのせいであたしは、一気に周りの注目を浴びてしまう。
「梨々、知り合いなの!?」
「あ、うん・・・、まあ・・・。」
「いいなぁ!」
「いやいや、そんなことないよ。」
「君、梨々っていうんだね。苗字は?」
「高木。」
「そっかそっかー。高木梨々ね。うん、覚えた。
で、さっそくなんだけど、ちょっと来てくれる?」
「はい?」
「いいから来てよ。」
教室に入ってきて、あたしの腕をつかむ彼。
もしかして、また図書室に連れて行かれるの・・・?