君の隣でその白いドレスを着たくて
「待ってください。」
「なに?」
「もうすぐ授業始まりますよ?」
またサボる気なのかな、この人。
「あー、じゃあ、放課後でいいや。
待ってるからね。」
「・・・はい。」
今連れて行かれるよりはいいだろうと思い、素直に返事をした。
「じゃあまた後で。」
そういって彼が去っていくと同時に、あたしの周りに女子生徒がたくさん集まってきた。
「高木さん、五十嵐さんとどういう関係なの?」
「どうもこうも、ただの知り合いで・・・。」
「そんなはずないでしょう?
“待ってる”とか言ってたじゃない。」
そういわれても、友達・・・ではないし、それ以上でもないし。
ほんとにただの知り合いなんだけどなぁ。