君の隣でその白いドレスを着たくて
彼の影響
― 翌日 ―
五十嵐先輩があたしと話していたといううわさが学校中に広まっていた。
あの場にいなかった人たちもあたしの顔は知っているようで、
登校中も、学校についてからも、知らない人たちにずっと見られていた。
そんなにあの人は人気なのだろうか。
まあでも、確かに、あのときのあの顔はかっこいいと思ったけれど・・・。
って違う違う!
何考えてるんだろう、あたし。
あの人は、上から目線でいつも偉そうで、強引で、ろくなやつじゃないのに。
でも好きな人のことはとても大切に思っていて・・・。
ってそれもちがーう!
いや、違わないけど。
なんか今日のあたし、変じゃない?
昨日からあの人のことが、あの人のあの顔が、頭から離れてくれなくて。
ふとしたときについつい考えてしまう。