君の隣でその白いドレスを着たくて






「見て。五十嵐さん、今笑ったよ。」



「かっこよかった・・・。」



「それもそうだけど!
あの子、小憎らしい。」



「そうだね。」



そんな話し声が聞こえてしまった。

聞こえてしまったというよりは、わざと聞こえるように言っているようだったけれど。

キュンなんてそんなことしてる場合じゃない!


これはあれじゃない?
少女マンガや恋愛ものの小説でよくみるあれだよ、きっと。

あれって現実では起こり得ないことなんじゃないの?

だって創作の世界だよ?

うん。きっと大丈夫だ。





< 26 / 172 >

この作品をシェア

pagetop