君の隣でその白いドレスを着たくて






「ん。じゃあね。」



先輩が踵を返すのを見てから、あたしは家の中に入った。

それにしても、先輩の背中、大きかったな。

腕をつかまれて、連れていかれたときも思ったけど、

見た目はあんなに華奢で、女の子みたいなのに、
力もあるし、やっぱりちゃんと男の人なんだよなぁ。


玄関の入り口に座って、考え事をしながら靴を脱ぐ。

足を怪我しているのを忘れて、立ち上がろうとしてしまい・・・。



「いったぁー!!」



そしてあたしはお母さんにすぐに病院に連れて行かれ、しばらくはテーピングをして過ごすことになった。





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