君の隣でその白いドレスを着たくて
「大丈夫だよー。
佳奈こそ、待てる?」
少し冗談っぽく聞いてみる。
「もちろん!
梨々と来たいなってずっと思ってたんだもん。
これくらい待つ程度、どうってことないよ。」
「ふふ、そっか。
ごめんね?
あたしが足痛めてたから、来るの遅くなっちゃったね。」
「全然!
それに、梨々が謝ることないよ。
悪いのは、あのときの女の人だし。
あー。今思い出しても腹が立ってくる。」
「まあまあ落ち着いて?
もうすぐドーナツも食べられるし、あのときのことはもう忘れよう?」
「そうだね。
それより今はドーナツだよね!」