君の隣でその白いドレスを着たくて
「五十嵐さんが、あたしたちが高木さんを突き飛ばしたせいで、高木さんが怪我したって。
ちゃんと謝るべきだって、あたしたちのクラスまでわざわざ言いに来て・・・。」
「あ。そうなんですね。」
「なに。あんたたち、先輩に言われてなかったら、謝りに来なかったって、遠まわしに言ってんの?」
黙って隣で話を聞いていた佳奈は、彼女たちに、いらだちを隠すつもりもないようすで、そう聞いた。
「それは・・・。」
言葉に詰まっている様子の彼女たち。
そりゃそうだ。
先輩に言われてなかったら、絶対謝りに来るはずないし。
この子たちは先輩に言われて、仕方なーく来てるだけだもん。
「佳奈。もういいよ。
あんなの過去のことだし、怪我ももう治ってるから。」
「でもさ・・・。」