君の隣でその白いドレスを着たくて
「いいのいいの。」
「じゃ、あたしたちはこれで・・・。行こっ。」
「うん。」
彼女たちはひとこと謝ると、足早に去っていった。
「梨々はほんと、甘いよねぇ。」
「時間を無駄につかいたくないだけだよ。」
「ふーん。
でもさでもさ、五十嵐先輩、わざわざこんなことしてくれるなんてねぇ?」
「そうだね。
そういえば、なんでだろう?
あたしがあの日、誰と一緒にいたとかも知らないはずなのに、探すところからしてくれたってことでしょう?
・・・なんで?」
「ふふん。
そんなの、梨々を好きだからに決まってるじゃーん。」
「いやいやいや、それは絶対にないよ。」
「えー。そうかなー?」
「そうだよ。」