君の隣でその白いドレスを着たくて






「・・・最初見た時は、可愛いなって、思いました。
あたしもこんな素敵なドレスを着て、大好きな人が隣にいて、式を挙げたりする日が来るのかなぁって。」



先輩は、あたしが話し出すと、さっきまでドレスを見ていた瞳で、ちゃんとあたしを見て、真面目に聞いてくれる。



「こんな服を着るのは、もちろん初めてだし、なんかワクワクしました。
どうやって着ればいいのかわからなくて、ちょっとわたわたしましたけど、着られた時はほんとわーって感じで。
なんて言えばいいのかわからないんですけど、幸せな気持ちでした。

・・・はい。」



話したのはいいけれど、こんなのが参考になるのかと、話し終わってから思った。



「それならよかった。」



「え?
・・・なにがよかったんですか?」





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