君の隣でその白いドレスを着たくて






テスト最終日の放課後。

あれからは、佳奈に勉強しようと誘われても、18:00には家に帰るように心がけていた。

先輩に言われたし、確かに夜道は危ないなと反省したからでもあった。



「梨々~。ありがとう!
それなりに出来たから、多分赤点は免れたと思う!
梨々のおかげだよ~。ほんと助かった!」



「それならよかった。
どういたしまして。」



「よし。テストも終わったことだし、水着買いに行こ!」



「え?」



話の流れが全く見えない。さすが佳奈。



「夏休み、補習もないし、存分に遊べるでしょ?
夏と言ったら海でしょ?海といえば水着でしょ!」



「え。でも、あたし水着持ってるし・・・。」



「いやいやいや、それって、あの日焼け対策万全すぎる水着でしょ?
だめだめ。もったいない。
梨々は胸あるし、かつ細いし、もっと肌出していこうよー。」





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