君の隣でその白いドレスを着たくて






「どうしたの?ぼーっとして。」



「ううん、なんでもないよ。
ほら、帰ろ帰ろっ。」



「うん。」



先輩がなんであんなところにいたのかが気になって、まだ考えるのをやめられなかった。


あのお店は、レディースの服を置いているお店だし・・・。



「・・・もう梨々ー、聞いてる?
またぼーっとしてるでしょ?」



「あーっ、ごめんっ。なんて?」



「やっぱり聞いてなかったー。

夏休みの予定、わかったら教えてねって言ったんだよ。」



「あ、うん。わかった。」



「さっきから何考えこんでるの?」



「えっと・・・、いろいろと・・・。」



「ふーん。
まあ言いたくないなら無理には聞かないけれど、言いたくなったらいつでも言ってね。相談乗るから。」



「うん。ありがとう。」





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