君の隣でその白いドレスを着たくて
先輩は今日も家まで送ってくれた。
最近は、最初の最悪な印象とは違い、優しい先輩が垣間見えるときがある。
「どうしよ・・・。」
枕に顔をうずめ、五十嵐先輩のことを考える。
日に日にあたしの中での先輩の存在が大きくなっていることに、自分自身、気がついていた。
それでも気づかないフリをし続けているけれど、そろそろ限界を迎えようとしているのにも、気がついていた。
あんなにも嫌いだったはずなのに、いつの間に・・・。
「とりあえず寝よ。
今日はもう何も考えない!」
そう呟いて布団をかぶり、あたしは眠りについた。