花束をもって。
思った以上に引越し作業はスムーズに進んだ。



「はい、ではまた後でよろしくお願いします」



そうお母さんが言うと作業着の大人達は荷物を積んだトラックとともに消えた。



「よし、あんたも車に乗りなさい。おばあちゃんの家に行くわよ。」



そう言われ玄関に出ると、外では蝉の声が響き渡っていた。それはまるで「夢の内容を思い出せ」と言われているような・・・。



「って、何考えてんだか・・・」




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