花束をもって。
おばあちゃんの家へついた頃には、空が赤く燃えていた。

既にトラックが着いており、運び出す準備をしている。



「すみません、遅れてしまって・・・」



「いえいえ、それでは荷物を中に運びますね」



「はい、よろしくお願いします。奏、後は中に入れるだけだからあんたは大丈夫よ。おばあちゃんの家久しぶりでしょう。もう暑さも引いてきたし、軽く散歩にでも行ってきたら?」



言われてみれば、おばあちゃんの家は久しぶりだ。今が17歳だから、5年ぶりか・・・。



「そうしようかな。少ししたら帰る」







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