LOVEMEMORY
そこには
表札のない空き家が
ぽつんとあった
「…ここかな?」
あたしは中へ入り
ケイゴの「日記」を
探した
「…あった」
MEMORYと書かれた本…
「4月19日、今日は誕生日だった。んでこれはじめた。」
「4月30日、忙しくてかけねぇし、日にち省く」
「今日は聖也の誕生日だった。騒いだ」
「ドラマ出演がきまった」
「母さんが死んだ…」
「いつかカナダに来いって父さんに言われた」
「あーあ」
「クリスマスだし」