LOVEMEMORY




  瑞樹の病状は 

  かなり悪化していく 

  でもあたしも 

  いっきに人気になり 
  会う暇なんて 

  なかった 



《 瑞樹が大変なんだ 》


「…瑞樹っ!!」

「…亜希…っ…熱がやばくて…さっ、なぁ…人気に…なれた、か…?…亜希…キスしてくんね…?」




あたしは瑞樹にキスをした



「…キンモクセイの花の匂い…ずっとかいでたよ。手紙あるから…読めな…」



「待って…死んじゃやだ…あたし、瑞樹のLOVESONG今できたばっかなんだよ?」


「…今、ここで聞かせて」




あたしは、マイクもギターもない病室で 


歌った 





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