LOVEMEMORY
「…うん…」
「…瑞樹ってやつもきっと見てるよ。亜希のがんばり!」
「…うん…」
あたしは聖也の
慰めのおかげで
泣き止んだ
恋だって…思った
「じゃ、かえるか」
「…え」
「ほら。一年後なんだろ?墓、行ったか?」
…あ
「そっか…命日、明後日だから…行くね」
あたしは聖也と
山のお墓に行った
「瑞樹…あたし人気になったよ」
お供えは、キンモクセイ。
あたしと瑞樹の
思い出が
いっぱいつまってる
「見ててね!」
あたしはそれだけ言い
笑顔で帰った
前を向いて…