LOVEMEMORY
「面接開始します。橘芽依さんどうぞ」
「…はい」
あたしは中へ入った
落ち着く匂いがした
…瑞樹を思い出す
「はじめまして。そんなに緊張しなくてもいいですよ。あくまでレコード会社のプロフィールを作る面接みたいなもんですから」
「…は、はぃい」
ぷっ。て
笑い声が聞こえた
「緊張しすぎ!もっとリラックスしな。この面接のオッサンはちょっと怖いけど大丈夫だから」
「…電話の?」
「ビンゴ」
電話のひとは
あたしとかわらないくらいの
年っぽかった
「芸名はどうする?」
「あ…亜希で」
「…亜希?なんで」
男の子は
不思議そうだ