俺様外科医の極甘プロポーズ

品川駅で万由里と落ち合うと、名古屋行きの新幹線に乗り込んだ。

「はい、これ」

「ありがとう、助かったよ」

 万由里からカバンを受け取り財布を取り出すと、五万円を差し出す。

「それとこれ、昨日の食事代。足りない分はまたあとで渡すよ」

「いい、いらない。お礼なら別のものがいいな」

「別のもの?」

「とりあえずまた連絡するわ。じゃあ、また」

 万由里と別れると自分の席を探して腰を下ろすと花村にメールを送ろうと携帯電話を取り出した。

その画面に表示されたメッセージを見て俺は愕然となる。

19:50 先生、まだ仕事中ですか? お店の場所、添付します。
20:10 先に食べちゃいますよー! 嘘です笑
20:30 
21:00 なにかあったんでしょうか? 心配です。
21:15 不在着信
21:20 不在着信
22:00 連絡ください!

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