俺様外科医の極甘プロポーズ
「……明日から仕事大丈夫かな」

 急に心配になった。また前のようにいじめられてしまうかもしれない。

「大丈夫だ。最後にはみんな祝ってくれたじゃないか」

「そうですよね。みんな、わかってくれましたもんね」

 先生はみんなの前で、二人のなれそめを話して聞かせた。

全員を敵に回したとき、私が自分の味方でいてくれたことがとても支えになったと。それから看護師としての私の仕事ぶりを尊敬しているとほめてくれた。

そしてここでプロポーズをしたのは、間違ったうわさを立てられないようにしかたったからで、これからは二人のことを温かい目で見守ってほしいと丁寧に頭を下げた。

誰よりもショックを受けていたであろう田口さんでさえも、帰り際私に声をかけに来てくれた。

「先輩! おめでとうございます。でも、どうして話してくれなかったんですか?」

「うん、ごめんね。なかなか言い出せる雰囲気じゃなかったから」

「まあ、そうですよね。病棟ではいろいろあり過ぎましたもんね」

「そうだね」

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