俺様外科医の極甘プロポーズ


「柏瀬師長!」

 涙目になった若い看護師が私のもとへと駆け寄ってくる。

「どうしたの?」

「助けてください! 糖尿病の教育入院の患者さんの対応で困っていて……」

 師長になって半年以上が過ぎた。

私はどうにかみんなの足を引っ張らないように頑張ってきたつもりだ。

そして、新年度には新人看護師をひとり、向かい入れることができた。

「そう。じゃあ、一緒にどうしたらいいのかを考えてみましょうか」

 私も同じ失敗を重ねてきたの。そう話せるのは私が若すぎる師長だからだ。

威厳がないとか、頼りないとか、さんざん叩かれはしたけれど、それでもどうにか続けられているのは夫である柏瀬壱也のおかげだろう。

よき理解者であり、目標でもあるひとと、二人三脚での生活を続けていくのはとても楽しい。

そして先生は今年度副院長になった。

忙しすぎて結婚式の予定はなかなか建てられないけれど、


それでも私は幸せだ。




END


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