赤ずきんは食べられたい!2
「お前さ、ホントさ、何で俺限定で食べてもらおうとしてんの?前ほど酷いいじめとかないだろ!」
理由ははっきりさせとくべきだな。ああ、猟師ならそこで縄で縛って木に吊るしておいたぞ。
亀甲縛りって言うんだっけ?
「だって、狼さんは絶対私を食べないもの」
「?」
意味が分からない。
赤ずきんは手を後ろにやって、ニコッと笑った。珍しく普通に。
「私母子家庭だし、お父さんのこと覚えてないの。でもね、狼さんは何だかお父さんの影と重なるの」
お父さん?
「それに、ちゃんと叱ってくれるでしょ?私を甘やかさないし、駄目なことはちゃんと教えてくれる。めんどくさいし嫌だって顔をしながら、それでも私の話を聞いてくれるもの!」
ごめん、あんまり聞いてないけど。
「お父さんが生きてたら、こんな感じかしらって思ってたの。だから、狼さんの側にいるのは心地良いわ。でも安心して、別に狼さんは大切な友達であって、私の恋人は猟師だもの」
「……赤ずきん」
あれ?お前どうやって縄外したの??
「だからね、狼さんは人を惹き付けちゃうから、私達、狼さんに構わずにはいられないのよ」
猟師と赤ずきんは笑って俺を見た。
「……ま、俺もお前らのこと、心底嫌いって訳じゃないしな」
何だかんだで、この二人を気に入ってたのは事実だ。
「という感じで締めくくりましょう!中々感動的だわ!」
「おい!さっきまでの空気返せ!!」
「あ、因みに赤ずきんの親父さんは猟師でさ、俺の師匠で今も元気に獲物狩りに行ってるぞ」
こいつら…………こいつらぁ………。
「人(狼)の気持ち弄んでんじゃねぇぞ!!」
もうやだ、最低だなこんチキショー!!
……あ、やばい。胃が痛い。
誰か…………胃薬………くれ…………………ガク!
「はい、おしまい!」
理由ははっきりさせとくべきだな。ああ、猟師ならそこで縄で縛って木に吊るしておいたぞ。
亀甲縛りって言うんだっけ?
「だって、狼さんは絶対私を食べないもの」
「?」
意味が分からない。
赤ずきんは手を後ろにやって、ニコッと笑った。珍しく普通に。
「私母子家庭だし、お父さんのこと覚えてないの。でもね、狼さんは何だかお父さんの影と重なるの」
お父さん?
「それに、ちゃんと叱ってくれるでしょ?私を甘やかさないし、駄目なことはちゃんと教えてくれる。めんどくさいし嫌だって顔をしながら、それでも私の話を聞いてくれるもの!」
ごめん、あんまり聞いてないけど。
「お父さんが生きてたら、こんな感じかしらって思ってたの。だから、狼さんの側にいるのは心地良いわ。でも安心して、別に狼さんは大切な友達であって、私の恋人は猟師だもの」
「……赤ずきん」
あれ?お前どうやって縄外したの??
「だからね、狼さんは人を惹き付けちゃうから、私達、狼さんに構わずにはいられないのよ」
猟師と赤ずきんは笑って俺を見た。
「……ま、俺もお前らのこと、心底嫌いって訳じゃないしな」
何だかんだで、この二人を気に入ってたのは事実だ。
「という感じで締めくくりましょう!中々感動的だわ!」
「おい!さっきまでの空気返せ!!」
「あ、因みに赤ずきんの親父さんは猟師でさ、俺の師匠で今も元気に獲物狩りに行ってるぞ」
こいつら…………こいつらぁ………。
「人(狼)の気持ち弄んでんじゃねぇぞ!!」
もうやだ、最低だなこんチキショー!!
……あ、やばい。胃が痛い。
誰か…………胃薬………くれ…………………ガク!
「はい、おしまい!」