もう一回愛してる
悠は何度も何度も謝りながら

『なんでもないから大丈夫』と
作り笑いで言ってきた

俺はそれで納得することなんかできなくてあの看護師を問い詰めた

そしたら

『あの女がいけないのよ』

『柚木先生と結婚するなんて言うから』

『ちょっと飲み物とかお弁当に混ぜただけで死にかけるとか笑』

『あのまま死んじゃえばよかったのに』

と言ってきた

俺はこの女にもちろん腹が立ったがなによりも自分自身に腹が立った

何度も悠が苦しんでいることに気づけたはずなのに俺は気づけなかった
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