高校生夫婦はじめました。
そりゃ男女が一緒に暮らせば、必ずしも幸せになるとは限らないだろう。伯母さんが懸念してるみたいに想定外の妊娠をして、その後の人生が思うようにいかなかったカップルだって存在するんだろう。
でもそれだって、幸せか不幸かはその人たち次第だ。
一緒に暮らして生活がただれてしまうかだって、その人たち次第。
若いと判断を誤る可能性が高いから、伯母さんは心配してくれているのかもしれない。でもこの高校生結婚を“間違ったこと”にしてしまうかどうかだって、これからの私たち次第なはず。
――――私たちは今、真剣に夫婦になろうとしている途中なのに。
まだ若くて未熟なことを、馬鹿にしないでほしい。
体の真横でぎゅっと拳を握る。そっと顔を上げて、正臣の顔を見る。
彼は決定を急かすことがないように、静かな目で私のことを見ていた。無理強いをしてくる気配はない。ただただ優しい沈黙に、私の中で勇気が育つ。
「……私は、今日したいって思うよ」
「……知佳?」
「正臣と触れ合うのを“いけないこと”だとか、“ふしだらなこと”なんて思いたくない。後ろめたくなんかない。だって、私……正臣のことほんとに好きだもん」
言葉にすると涙が出そうになった。
好きだと、より強く実感して胸が苦しくなった。
でもそれだって、幸せか不幸かはその人たち次第だ。
一緒に暮らして生活がただれてしまうかだって、その人たち次第。
若いと判断を誤る可能性が高いから、伯母さんは心配してくれているのかもしれない。でもこの高校生結婚を“間違ったこと”にしてしまうかどうかだって、これからの私たち次第なはず。
――――私たちは今、真剣に夫婦になろうとしている途中なのに。
まだ若くて未熟なことを、馬鹿にしないでほしい。
体の真横でぎゅっと拳を握る。そっと顔を上げて、正臣の顔を見る。
彼は決定を急かすことがないように、静かな目で私のことを見ていた。無理強いをしてくる気配はない。ただただ優しい沈黙に、私の中で勇気が育つ。
「……私は、今日したいって思うよ」
「……知佳?」
「正臣と触れ合うのを“いけないこと”だとか、“ふしだらなこと”なんて思いたくない。後ろめたくなんかない。だって、私……正臣のことほんとに好きだもん」
言葉にすると涙が出そうになった。
好きだと、より強く実感して胸が苦しくなった。