最弱救世主とドS騎士

薄いドレスを脱がされて
リアムも自分の服を脱ぎ素肌を重ねる。

彼の腕の中は広く
キスは甘く
どこまでも甘く優しく

月夜に照らされ
彼に抱かれる。

それはとても満たされた行為であり
愛で溢れていて
何度も声を押さえるくらい
幸せなふたりだけの時間だった。

あんなに俺様なのに
すごく慎重に優しくてギャップに驚いてしまう。

行為が終わっても
その胸の中に包まれ
安心と幸せを感じていた。

もう不安はない

戻りたいとも思わない。
うん
初めて声に出して言える
『私はここで生きていく。リアムと一緒に生きていく』って。

昨日までの中途半端な自分にさよなら言える。

「少し寝たらいい」

「うん」
私は甘えて彼の胸に顔を埋めた。
彼は私の髪にキスをして「愛してる」と甘く囁いた。

「私も愛してる」

この世界で
あなたをずっと愛し続ける。




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