最弱救世主とドS騎士
「ハロウィンというコスプレ祭りがあるのだろう?」
「うん。10月の末にある」
「コスプレをしてカボチャを食べて、一年の無病息災を願う祭りらしいね」
何かごっちゃになってるけど
まぁいいか。
「その日まで私達はこちらで過ごす。時間はまだあるから、それまで一緒に楽しもう」
アレックスの声は木漏れ日から射す光のように、温かく優しい。
私は「はい」って一言返事して顔を上げる。
みんな清々しい顔をしている。
そうだね
出会えた奇跡と限られた時間を大切にして
ハロウィンまで楽しく過ごそう。