最弱救世主とドS騎士
そんな物欲しそうな私の気配に気付いたのか、奥の方から白いモノがゆっくり動いてテーブルに近寄り『お前にはあげないよ』的なオーラを出して果物をむしゃむしゃ食べているるのは……ユニコーンだった。
ユニコーンって想像上の生き物じゃなかったっけ?
さっき乗って来た立派な白馬のミニミニサイズ。私の身長より低い仔馬だけど、真っ白なたて髪に黄金の角が生えてある。フェイク?てか馬のくせに上から目線を感じてしまう。絶対あんた私より上だと思ってるでしょ。
ユニコーンにケンカ売りそうになってる私の肩を男は強い力で押さえ込む。
「ただいま戻りました王様」
男はそう言って片膝を着くので、私も一緒に同じ体制になってしまった。
王様?
今度は王様登場?
怖い人ならどうしよう。すぐ殺されるかも。
こんな知らない国で殺されるのは嫌だよー早く夢から覚めてちょうだい!
半泣きで唇突き出して床を見ていたら
目の前に人影が現れたので顔を上げると
王様降臨。
王様の印象はキラッキラ
キラキラ輝いている王様だった。