最弱救世主とドS騎士
背が高くて超イケメン。
これぞ王!
きんぐおぶきんぐ!
やっぱりお城もディズニーなら王様もディズニー仕様なのだろうか。
黄金の髪は短く清潔感にあふれ
緑の瞳は輝き
口元はひきしまり
鼻筋は通っていて
賢く優しく美しく
眩しいオーラ全開。
マントは羽織ってないけれど
白くゆったりとした袖のドレープも美しいシルクのブラウスの上に、金の細かい刺繍が入った深い緑のベストを着ていた。その下には長い足と黒の革のブーツ。品があるなぁ。
「ジャックから話は聞いている。御苦労だった」
声が優しい。
隣の男が乱暴なせいか、王様の優しい声が心に響く。
癒し系だな王様。
「顔を上げよ」
王様は私の前に座りスッと手を出して私のアゴをクイッと上げる。
近くで見ると王様オーラに圧倒されそう。
「リアム」
「はっ!」
「私の夜伽相手か?」
夜伽?
よとぎって……夜の身体のお相手?
いやいやいやいや
初対面の人と寝れませんよ私!