最弱救世主とドS騎士
急に来たアレックスの気配にフレンドは目を覚まして大喜び。
「リナと仲良くなってよかった」
その背を撫でられ
フレンドはうっとりと満足顔。
フレンドはアレックスが大好きで、いつの日か嫁になれると信じている。
何でもアリのこの世界だから否定はしないけど……難しい問題だ。
おとぎ話を読みすぎたかもしれない
私の責任なら申し訳なさすぎる。
今度はもう少しリアルなのを思い出して本にしよう。
なんだろう下町ロケットとか?陸王?
あ、勇者ヨシヒコとか逆にリアルだったりして。
「魔法の練習はどうかな?」
「えーっと……頑張ってます」
努力はしている。うん。
私の返事にアレックスは苦笑い。
結果は期待してないって顔に書いてますよ。
「アレックスはここに来て大丈夫?忙しくないの?」
「周りの方が忙しくて、私は公務もないから暇だ。そうだ、リナはフレンドに乗ったかい?」
フレンドに乗る?
考えもしなかった。
「フレンド。私とリナを空に連れて行ってくれるかい?」
アレックスがそう言うと
フレンドは鼻息を荒くして嬉しそうにうなずいた。