ただ愛されていたかった
〜プロローグ〜
毛布にくるまりながら、
私はただ彼の帰りを待っていた。
いつ帰ってくるんだろう?
夕方には帰るって言ってたような。
カチコチ進む時計を眺めては、
ため息を吐いた。
時間が遅く感じる。
早く会いたい、早く帰ってきて欲しい。
私には、もう、あなたしかいないんだから。
窓の外では、雨が降っているようだった。
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