大好きだったよ。
私の学校は先生と生徒の距離が近いと思う。

何かあればすぐに相談ができる環境だ。

でも、私はその距離感を鬱陶しいと思ってい

た。

知ったような顔で踏み込んでくる、馴れ馴れし

くされる、距離をつめられる。

そうなるとどうしても距離を置きたくなる。

だけどなんでか坂口先生はそんなことなかった

んだよね。

顔がタイプだからかなって心の中で笑った。

「分かったよ。

連絡することも職員室に行くこともないだろ

うけどね。」

「ないのが1番だ。」

「じゃあね、先生。

ありがとう。」

「おう。また明日な。」

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