私、自分のことが嫌いです


「ね!天使ちゃん!今日、日直の子が休みだから日直やってくれる?」


日直…、めんどっ。


いつもならいいよって言うところだけど、


今日はそうはいかないよ。


『いいよ……とでも言うと思った?そろそろうざいんだよね…?毎回毎回、日直休みの日やってって言ってくるし。お前らがやれよって話なんだけど?』


みんな口をポカーンと開けてみてる。


この顔写真で撮りたいぐらいおもしろい。



「…な、なんなのよ!い、いつも天使ちゃんって呼ばれてるからって調子のんないでよ!」


はい?聞き間違いかな?



天使ちゃんって呼ばれてるからってって言ったよね?


『天使ちゃんって好きで呼ばれてるわけじゃないんだけど?お前らが勝手に呼んでんじゃねぇかよ。つか、調子乗ってないんだけど?』



その言ってきたやつが顔を真っ赤にして


私に殴りかかってきた。



そいつは強いのか知らないけどスピードは早かった。

((パシッ

「……なっ」


私はそいつの手を取った。


私には叶わないでしょ。


『私に手をあげようなんて100年早いね。』




「な、なんなのよ!じゃあ、勝ってやるわよ。い、今から屋上に来な。」


私に向かってそんな口聞いていいのかな?



キレるよ?


まぁ、屋上行くか。負ける気はしないけど。




あいつの名前は確か…来夏(らいな)か。



みんな、興味があるようで続々と屋上に行った。



私も行くか。



私、空手、柔道、ボクシングやってたから。



さっきも言ったけど負ける気ない。



屋上のドアを開けると



「早くやろう。」



みんなが道を開けた。



みんな、口々に言った。


「天使ちゃんが悪魔ちゃんに…。」


どうでもいいんだよそんなの。


うざっ。うざっ。

来夏が


「ねねー、誰かスタートって言ってくれる?」



1人の人が手を挙げた。



「じゃあ、よろしく。」


「よーーーいSTART!」



もう1発で終わらせちゃおっかな?



「な、なんで来ないのよ。私から行くわよ。」



来夏は私のお腹を狙って殴ってきた。



私はそれを避け、回し蹴りをした。



すると、来夏はパタッと倒れた。



『ふっ、だっさぁ。そんな弱いくせに私にそんなこと言っていいのかな?』



「……くそっ。」

来夏がそういったのを聞いて、



私は屋上から飛び降りた。



みんなが叫んでる。


私は華麗に着地した。


私は屋上に向かって



『今までありがとな 』



と叫んだ。
< 6 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop