うそつき
Chapter 12
「ねえねえ、唯兎くん。バレンタインだよ?
チョコ欲しい」
この一言で、僕のチョコ作りが始まった。
幸い、昨日の母さんが作ったチョコのあまりがあったからそれで作ることにした。
母さんは昔の友達にチョコを渡すついでに女子トークに花を咲かせて流れでお酒飲んで、泊まってくると宣言して朝から隣町に出かけていった。
本来は女子が作るもんじゃないのかって感じなんだけど…。
果乃は勉強頑張ってるし、今年は特別に僕が作ってあげることにした。
今年だけだと念を押して。
果乃の作ったチョコも食べたいしね。
キッチンで、チョコケーキを作ろうと準備していると、キッチンの入り口から果乃が顔を出した。
「唯兎くん?」
「ん?どしたの?」
「お腹すいたー」
果乃はチョコをひとかけらつまむと、口に入れた。
「こーら、ダメじゃん。お昼の時間でもないし」
「むぅ、だってお腹すいたんだもん。
朝ごはん食べてないよ」
「朝からサンドイッチ3つも食べてたじゃん」
「ちぇっ、バレてる」
果乃はむすっと膨れると、後ろから僕に抱きついた。
「お腹すいたーっ」
「太るよ?」
「…我慢する」
果乃はそう言って僕にくっついたまま黙った。
チョコ欲しい」
この一言で、僕のチョコ作りが始まった。
幸い、昨日の母さんが作ったチョコのあまりがあったからそれで作ることにした。
母さんは昔の友達にチョコを渡すついでに女子トークに花を咲かせて流れでお酒飲んで、泊まってくると宣言して朝から隣町に出かけていった。
本来は女子が作るもんじゃないのかって感じなんだけど…。
果乃は勉強頑張ってるし、今年は特別に僕が作ってあげることにした。
今年だけだと念を押して。
果乃の作ったチョコも食べたいしね。
キッチンで、チョコケーキを作ろうと準備していると、キッチンの入り口から果乃が顔を出した。
「唯兎くん?」
「ん?どしたの?」
「お腹すいたー」
果乃はチョコをひとかけらつまむと、口に入れた。
「こーら、ダメじゃん。お昼の時間でもないし」
「むぅ、だってお腹すいたんだもん。
朝ごはん食べてないよ」
「朝からサンドイッチ3つも食べてたじゃん」
「ちぇっ、バレてる」
果乃はむすっと膨れると、後ろから僕に抱きついた。
「お腹すいたーっ」
「太るよ?」
「…我慢する」
果乃はそう言って僕にくっついたまま黙った。