うそつき
【果乃side】


目を覚ますと、ふかふかしてて、あったかかった。


ベットの中?


どうして…?


すっと起き上がると、布団に重みを感じた。


唯兎くんが寝ている。


あー、私寝ちゃったのか。


ん?ベットで寝てなくない?


もしかして、唯兎くんが運んでくれたのかな?



「体重…バレた」



重たいのに…。


動いてないのに…。



私は恥ずかしさでいっぱいだった。



唯兎くんの方を見ると気持ちよさそうに寝ている。



すごく、可愛い。


肌荒れてないし、ツヤツヤだし。


手も綺麗。


唯兎くんのほっぺたをつつく。


ふにふにだぁ…。


もちもちしてる…。


可愛い…。



「ん、ぅ」


「…あ」


「ふぁ〜…起きたの?」


「…う、うん。…起こしちゃった…ごめんね?」


「んーん、大丈夫。それより、寝不足なの?」


いや、まぁ眠たかったけど…。


実際、寝不足だけど…。


キーボード弾いてたとか言えない…。



「…んーん。…ちょっと眠たかった、だけ」
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