うそつき
Chapter 4
無事、テストも終わり赤点を回避できた今。
残る問題は、家から母親が消え、和馬と和馬の妹、ユキちゃんが1週間泊まりに来てくれる日だ。
果乃もなんかオッケーしてくれて。
最初の2日間はユキちゃんがテストで昼までで帰ってくるので一安心なんだけども、水曜日からの果乃が心配で仕方ない。
僕、こんな過保護だったっけ…。
今朝、心配すぎて果乃から離れられなくて遅刻しかけた。
『果乃、とりあえず、お昼頃にユキちゃんが来てくれるらしいからね?』
果乃はこくりと頷くと携帯を取り出した。
『…なんかあったときのために…連絡先、欲しい…』
今回のことのおかげで果乃の連絡先も聞けたし、悪いことはなかったんだけども…。
早く帰ろ…。
────放課後。
「ねぇ、唯兎くん」
カバンを持って今にも走り出そうとしている僕を引き止める声が。
えっと…。
多分学級委員…?
女の子だけど…名前ど忘れしちゃった…。
「なに?今日は急いでるんだけど…?」
「ご、ごめんね?ちょっと話があって」
あー、思い出した。
佐々倉みやび。
学年で一番可愛いとか、そーいう子だ。
残る問題は、家から母親が消え、和馬と和馬の妹、ユキちゃんが1週間泊まりに来てくれる日だ。
果乃もなんかオッケーしてくれて。
最初の2日間はユキちゃんがテストで昼までで帰ってくるので一安心なんだけども、水曜日からの果乃が心配で仕方ない。
僕、こんな過保護だったっけ…。
今朝、心配すぎて果乃から離れられなくて遅刻しかけた。
『果乃、とりあえず、お昼頃にユキちゃんが来てくれるらしいからね?』
果乃はこくりと頷くと携帯を取り出した。
『…なんかあったときのために…連絡先、欲しい…』
今回のことのおかげで果乃の連絡先も聞けたし、悪いことはなかったんだけども…。
早く帰ろ…。
────放課後。
「ねぇ、唯兎くん」
カバンを持って今にも走り出そうとしている僕を引き止める声が。
えっと…。
多分学級委員…?
女の子だけど…名前ど忘れしちゃった…。
「なに?今日は急いでるんだけど…?」
「ご、ごめんね?ちょっと話があって」
あー、思い出した。
佐々倉みやび。
学年で一番可愛いとか、そーいう子だ。