うそつき
果乃がそう投稿した。


果乃のファンにゆだねられる僕の活動名。



いいものが来ることを願うばかりです、はい。



そして果乃はこの場所落ち着くといってピアノの隅で作詞を始めた。


そして、なんか違うと思ったのか歌詞に赤ペンで二重線をひいてスマホを取り出し、他の人が作った曲を聴き始めた。


「次の歌ってみた一緒に歌わない?」


「歌わない」


「歌おう!2人の曲選んどくね!」


あらら。


初めから歌わせる気満々だったやつだよね。



いや、歌うのはいいんだよ?


投稿するまではよしとしよう。


感想は聞きたくないな…。


みなかったらいいのか。


「あ、お名前決まったら唯兎くんのSNSのアカウントも作らなきゃね」


そして作詞ノートを一枚切ってやることリストを作り始めた。


気合いの入りようが僕とは違うようです。
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