うそつき
この子は知らないうちに僕のことをよく知っている。


恐ろしや。


僕何も教えてないのに。



果乃の部屋に着くとベットの上に果乃を下ろす。


「果乃」


「なに?」


「来週末、一緒に散歩行ってみようか」


「…うん、行ってみたい」



果乃は少し微笑んでそういうと、しれっと布団の中に潜り込んでしまった。
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