うそつき
*
*
*
放課後、昨日と同じようにコンビニに寄ってみかんゼリーを二つ買った。
一緒には食べれないかなぁ…。
まず布団から出てきてくれない気がする…。
家に着いて、彼女の部屋をノックする。
コンコンコン
「唯兎です」
「…どぞ」
あ、今日は聞こえた。
ガチャリとドアを開けると、彼女の部屋には昨日なかったものがたくさん置いてあった。
参考書やラノベ、専門書などが詰まった本棚や、なかなか古いパソコン。
さらに、録音機材や楽器もたくさん置いてあった。
な、なんだこれ?
ふと彼女を探すとベットの中にはおらず、部屋の片隅でギターを持って楽譜とにらめっこしていた。
「どしたのこんなに」
「…えっと、おばさんが…なにか、必要なものはないの?って…だから、元のお家にあった…私のお部屋の中身…全部運んでもらっ…た?」
なんで最後疑問形なの…?
てか、可愛い。
え、なにこの子、天使じゃん。
パッチリとした優しい目に血色がよく柔らかそうな唇。
ほんのりピンクに染まった頬。
いたみのない、茶色い髪。
あからさまに僕より小さくて、すらっと長い手足。
モコモコとした部屋着からは白い足が出ている。
あ、本物の天使だ。
*
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放課後、昨日と同じようにコンビニに寄ってみかんゼリーを二つ買った。
一緒には食べれないかなぁ…。
まず布団から出てきてくれない気がする…。
家に着いて、彼女の部屋をノックする。
コンコンコン
「唯兎です」
「…どぞ」
あ、今日は聞こえた。
ガチャリとドアを開けると、彼女の部屋には昨日なかったものがたくさん置いてあった。
参考書やラノベ、専門書などが詰まった本棚や、なかなか古いパソコン。
さらに、録音機材や楽器もたくさん置いてあった。
な、なんだこれ?
ふと彼女を探すとベットの中にはおらず、部屋の片隅でギターを持って楽譜とにらめっこしていた。
「どしたのこんなに」
「…えっと、おばさんが…なにか、必要なものはないの?って…だから、元のお家にあった…私のお部屋の中身…全部運んでもらっ…た?」
なんで最後疑問形なの…?
てか、可愛い。
え、なにこの子、天使じゃん。
パッチリとした優しい目に血色がよく柔らかそうな唇。
ほんのりピンクに染まった頬。
いたみのない、茶色い髪。
あからさまに僕より小さくて、すらっと長い手足。
モコモコとした部屋着からは白い足が出ている。
あ、本物の天使だ。