思い出はきれいなままで
ストーリー 1
「初めまして……加納 千香です」
「初めまして。社長の間宮 光輝です。これからよろしく頼みます」
中途採用で入った、KTコーポレーションの社長室。
今注目のレシピアプリを開発して、勢いを伸ばしている会社の秘書として入社した1日目。
私はにこやかに笑う、社長の間宮光輝から目が離せなかった。
どうして名字が違うの?
別人?
あの頃と何も変わらない笑顔に、私の心はザワザワと音を立てた。
昼休みになり、私はまだ慣れない会社で社員食堂にいくのも、気が進まず会社を出ると、近くのカフェに入るとランチを頼んだ。
あの挨拶のあと、社長は会議でずっと不在だった。
だから、社長が、あの光輝先輩かは分からない。
名字は変わっていたが、どこからみても社長は、あの光輝先輩に似ていた……。
私は窓の外を見ながらぼんやりと、出会った頃を思い出していた。
最後に会ったのは、もう6年前か……。
「初めまして。社長の間宮 光輝です。これからよろしく頼みます」
中途採用で入った、KTコーポレーションの社長室。
今注目のレシピアプリを開発して、勢いを伸ばしている会社の秘書として入社した1日目。
私はにこやかに笑う、社長の間宮光輝から目が離せなかった。
どうして名字が違うの?
別人?
あの頃と何も変わらない笑顔に、私の心はザワザワと音を立てた。
昼休みになり、私はまだ慣れない会社で社員食堂にいくのも、気が進まず会社を出ると、近くのカフェに入るとランチを頼んだ。
あの挨拶のあと、社長は会議でずっと不在だった。
だから、社長が、あの光輝先輩かは分からない。
名字は変わっていたが、どこからみても社長は、あの光輝先輩に似ていた……。
私は窓の外を見ながらぼんやりと、出会った頃を思い出していた。
最後に会ったのは、もう6年前か……。
< 1 / 35 >