思い出はきれいなままで
「でもどうしてもキスをしたかったんだ」
「え?」
キスをしたかった?
問いかけた私に、社長は表情を曇らせた。
「お前が俺の事を嫌いでも、俺はお前のその瞳を見ると、いつもキスしたかった。抱きしめたかった。本当にごめん」
言っている意味も、謝られている理由もわからず、私はそのまま社長を見続けた。
「お前がこの会社に入ってきた時、回ってきた書類でお前の名前と、履歴書の写真を見て……。どうしてももう一度お前の近くに行きたかった。完全に職権乱用だな。あっ、誤解の無いように言っておくけど、入社したのはお前の実力だから」
「そんな事はどうでもいいです……」
ついて出た私の言葉に、社長は驚いて私を見た。
「え?」
キスをしたかった?
問いかけた私に、社長は表情を曇らせた。
「お前が俺の事を嫌いでも、俺はお前のその瞳を見ると、いつもキスしたかった。抱きしめたかった。本当にごめん」
言っている意味も、謝られている理由もわからず、私はそのまま社長を見続けた。
「お前がこの会社に入ってきた時、回ってきた書類でお前の名前と、履歴書の写真を見て……。どうしてももう一度お前の近くに行きたかった。完全に職権乱用だな。あっ、誤解の無いように言っておくけど、入社したのはお前の実力だから」
「そんな事はどうでもいいです……」
ついて出た私の言葉に、社長は驚いて私を見た。