思い出はきれいなままで
「あの?」
「いや、嬉しそうに見てるなって」
喉の奥を鳴らして、笑いをこらえるような表情をしながら、私をみる社長の瞳に、なぜが落ち着かなくなり、私は立ち上がった。
「さっそく仕事に入ります……」
早口に言った私に、社長も立ち上がった。
「私も今日はこの部屋で仕事だから。何かあったらいつでも言って」
「はい」
私はドキドキとなる胸を押さえて、扉へと向かった。
あっ、お茶を入れたりするのも、秘書の仕事だよね。
確認の意味を込めて、私は振り返り社長に尋ねた。
「あの?コーヒーはブラック?それとも……?」
お砂糖だけ?昔から先輩はいつも砂糖を1つだった。
その事は聞けず、私はチラリと社長に目を向けた。
「コーヒーは3時ごろ頼むよ。砂糖を1つで」
「かしこまりました。失礼します」
「いや、嬉しそうに見てるなって」
喉の奥を鳴らして、笑いをこらえるような表情をしながら、私をみる社長の瞳に、なぜが落ち着かなくなり、私は立ち上がった。
「さっそく仕事に入ります……」
早口に言った私に、社長も立ち上がった。
「私も今日はこの部屋で仕事だから。何かあったらいつでも言って」
「はい」
私はドキドキとなる胸を押さえて、扉へと向かった。
あっ、お茶を入れたりするのも、秘書の仕事だよね。
確認の意味を込めて、私は振り返り社長に尋ねた。
「あの?コーヒーはブラック?それとも……?」
お砂糖だけ?昔から先輩はいつも砂糖を1つだった。
その事は聞けず、私はチラリと社長に目を向けた。
「コーヒーは3時ごろ頼むよ。砂糖を1つで」
「かしこまりました。失礼します」