ラッキーナンバー
好きな人と…って…
「くるめくんを誘えってこと!?」
「え、当たり前じゃん」
さも当然だという態度をとる茉莉華
そんなの、無理に決まってるじゃん…!
それに、きっ…キキキキスなんかできるわけないし!!
だいいち、
「そう言う茉莉華は、アキくん誘ったの?」
「え?なんで?」
え…?
「茉莉華って、アキくんが好きなんじゃないの?」
「え、違うよ、もう」
もう…って…なんでー!!?
「あー、えっと、今まで言わないでごめんね?…確かに、アキのことは好きだったけど、でもアキの女好きにはもう失望したの」
そういえば、アキくんって
見かけた時いっつも色んな女の子といるような…
「だって私と居ても他の子と約束あるから、って平気で帰っちゃうんだよ?
それに、私のことなんてただの幼なじみとしか思ってないし…
私は、4歳の時からずーっと好きだったのに」
そう言って茉莉華はぷうっとほっぺたを膨らませる。
「だから、もういーの!」