ラッキーナンバー
 


その日の放課後、私は生徒会室に呼び出されていた。

確か前にもあったな、こんなこと。

なんだろう、嫌な予感しかしないんですけど…

私はそう思いつつ、生徒会室のドアをノックした。



「今日呼び出したのは学校祭のことでして…」



着いてそうそう、会長が言う

その隣にはなぜか腕を組んだ志築くん



「坂下さんには、当日志築くんと回ってもらいます」

「はぁ!!?」



なっ…なんで…!

だって学祭だよ?お祭りだよ?年に1度しかないんだよ!?

そんな楽しい1日を、なんでこの男となんか…

私が黙っていると、どうやら思っていることが伝わったらしく、生徒会長が言った。



「KINGの言うことは、絶対ですから」

「そーゆーこと」



続けて、志築くんが言う

この男…一体何考えてんの!?

それに、そのセリフ前にも聞いたし、会長!!!


さすがに今回ばかりは許せなくて、私は志築くんを睨みつけて言ってやった。



「そういうことするなら、私にも考えあるから」



< 108 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop