ラッキーナンバー
その日の放課後、私は生徒会室に呼び出されていた。
確か前にもあったな、こんなこと。
なんだろう、嫌な予感しかしないんですけど…
私はそう思いつつ、生徒会室のドアをノックした。
「今日呼び出したのは学校祭のことでして…」
着いてそうそう、会長が言う
その隣にはなぜか腕を組んだ志築くん
「坂下さんには、当日志築くんと回ってもらいます」
「はぁ!!?」
なっ…なんで…!
だって学祭だよ?お祭りだよ?年に1度しかないんだよ!?
そんな楽しい1日を、なんでこの男となんか…
私が黙っていると、どうやら思っていることが伝わったらしく、生徒会長が言った。
「KINGの言うことは、絶対ですから」
「そーゆーこと」
続けて、志築くんが言う
この男…一体何考えてんの!?
それに、そのセリフ前にも聞いたし、会長!!!
さすがに今回ばかりは許せなくて、私は志築くんを睨みつけて言ってやった。
「そういうことするなら、私にも考えあるから」