ラッキーナンバー
「あ、えっと彼は中山建くん、私の「あーっ、どっかで見たことあると思ったらあれだ、KINGの人。頭いーんでしょ、ウケる」
茉莉華が代わりに紹介している最中に、中山くんが志築くんを指差して笑う。
「…おい、なんだこいつ
それとなんなんだよこの人数」
志築くんがイライラしながら私にたずねる。
「こいつじゃなくて、茉莉華の彼氏の中山くんだよ。それと、"二人で回れ"なんて言われてないし」
だから私は大勢誘ったんだ。
「変なとこで頭使いやがって…」
志築くんは私を睨みつけてから、チッと舌うちをした。
「じゃーとりあえず、ここ行っとくー?」
そう言って中山くんが指差したのは、お化け屋敷。
さっそく…ですか!
「まあー、俺らはカップルだから二人ペア決定でー、その他4人は適当にペア決めて入んなよ」
なんであんたが指図してんの
と、少しイラッとしたけど
まぁその方が楽しそうだし、と前向きに考えて4人でジャンケンをした。