ラッキーナンバー
 


「あ、えっと彼は中山建くん、私の「あーっ、どっかで見たことあると思ったらあれだ、KINGの人。頭いーんでしょ、ウケる」



茉莉華が代わりに紹介している最中に、中山くんが志築くんを指差して笑う。



「…おい、なんだこいつ
それとなんなんだよこの人数」



志築くんがイライラしながら私にたずねる。



「こいつじゃなくて、茉莉華の彼氏の中山くんだよ。それと、"二人で回れ"なんて言われてないし」



だから私は大勢誘ったんだ。



「変なとこで頭使いやがって…」



志築くんは私を睨みつけてから、チッと舌うちをした。



「じゃーとりあえず、ここ行っとくー?」



そう言って中山くんが指差したのは、お化け屋敷。

さっそく…ですか!



「まあー、俺らはカップルだから二人ペア決定でー、その他4人は適当にペア決めて入んなよ」



なんであんたが指図してんの

と、少しイラッとしたけど

まぁその方が楽しそうだし、と前向きに考えて4人でジャンケンをした。



< 110 / 212 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop