ラッキーナンバー
 


『和音ちゃん、抜けよ』



茉莉華と中山くんたちが中に入ったのを確認してから、アキくんが言った。

私は断ったのに、アキくんがグイグイと腕を引いて走るから、私は仕方なく着いて行くハメになってしまって

気付けば今は校舎裏に来ていた。



「実は…話があってさ…
みんなの前じゃできねーし」



そう言ってアキくんが下を向く。

人気のない校舎裏に二人きり…それにみんなの前じゃ話せない話…

もしかして…

これは…



「ごめん!」

「え」

「その、アキくんの気持ちには応えられないっていうか…」

「いや、違う違う、告白とかじゃないから」



アキくんが必死に首と両手を左右に振る。



「あ、違うの?」

「や、うん、紛らわしいこと言った俺もごめん」



でも、違うなら一体…



「あのさ、和音ちゃん聖斗のことどう思う?」

「悪魔!!!」

「うわ、即答かよ」



だってそれ意外に何があるっていうの



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