ラッキーナンバー
《第4章》
嘘を信じて
楽し…くなるはずだった、この間の学校祭
確かラストにはとんでもないオチが待っていたんだ
『俺、コイツのこと好きみたいだわ』
そう、思わぬ志築くんからの告白………ん?
いや、待てよ
えーと…
1回頭の中整理しようか。
『安心しろ、バカとブスには手ぇ出さねーから』
『ほんっとお前、顔だけじゃなくて性格までもブスだな』
『お前って笑ってもすっげーブサイクなんだな』
等々…
今までのあの男の発言をふまえて、志築くんが私なんかを好きになる確率はほぼ0%
よって
告白=私のこと好き
ではなく
告白=私に対する嫌がらせ
なわけで…
「なんなのもう!」
ガタン、と音を立てて席を立ち上がる。
結果、昨日のことは嘘だったという判断に至った。
「…坂下さん、いくら解けないからってテスト中にヤケにならないで」
先生に注意をされて、ハッと我に返る。
今現在、テストを受けている最中だったことをようやく思い出し、慌てて席に着くと
それと同時に終わりのチャイムが鳴った。